ふんわりな日々

いつもはふんわりしてますが、たまにキビキビ動きます。

フィルムカメラにハマった時の話

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こんにちは。

 

今回はフィルムカメラっていいよーって話をしようと思います。

 

 

以前、デジカメの吐き出す画は

それぞれのメーカーのプログラムによって

造られたものだって書きました。

 

そうなると当然

本来の色ってどんななんだろ?とか

良いレンズの定義が昔と今とじゃ違ってるのでは?とか

色々興味が出てくるわけです。

 

その頃たまたま入ったカメラ屋で中古のフィルムカメラを目にしました。

CanonのAE-1programブラック

レンズはFD50mmF1.4

この機種にありがちなシャッター鳴きもファインダーのプリズム腐食もない実用品がセットで3,600円。

気がつくと買ってワクワクしていました。

 

近くの写真屋でフジのASA100記録用24枚取りを買って、家族や景色を一通り。

現像あがりをドキドキして待って

初めて写真を見た時

デジカメと違う暖かさと確かさに、ちょっと感動しました。

 

フィルムは素直でした。

 

レンズを通して受けたそのままの世界を

文字通り焼き付けていました。

そこにはメーカーの思惑も画素数のまやかしもなく、そのままの世界が切り取られていました。

 

もっとキレイに撮りたい。

見映えのする画を撮りたい。

 

そう思って撮っていると、気付きます。

オートにしてちゃダメだ。

光とか絞りとかシャッタースピードとか、ちゃんと理解したい!

職人の技と拘りと意地の詰まった、フルメカニカルのカメラが欲しい!

 

気がつくとCanonIIDと、ライカのズマール50mmを買っていました。

今回のブログトップにあるのがそれです。

 

レンジファインダーの強み弱み

フィルムを巻く時の手応えとか

ダイヤルを回してる時の機械を弄ってる感とか…

 

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--ハーフサイズカメラの名機、OLYMPUS PENです。誰でも気軽に撮れるようにっていうコンセプトは今も受け継がれていて、ホント凄いなーって思います。

 

 

中判カメラの精密な写り

ポジフィルムの鮮やかな世界観

ウェストレベルファインダーの夢の中のような世界

などなど…

 

 

本当に楽しく写真を撮る事ができました。

 

だから勉強もしました。

暇があれば調べまくって、頭の中で整理して、確かめるためにまた調べて…

 

 

今はほとんどの事をカメラがやってくれちゃいます。

ただ、便利になればなるほど、使う側は原理原則から離れていきます。

だって知らなくてもできちゃうから。

 

でも、これはカメラだけじゃないと思うんだけど、知らないと損するんですよね。

知ってる人のレトリックに巻かれて、損しながら気付かずに自己満足だけしてるみたいな。

当然そこにつけこむ人達も当然いるわけで…

知らぬが仏って言う人もいますが、僕はそれじゃ嫌だったし、僕の周りの人にはそうであって欲しくなかった。

 

でも専門的な事って、難しく書いてるところが多いような気がしました。

 

だからまとめてみようと思いました。

分かりやすく導入に特化して。

アウトラインを掴んだら、後は調べればわかるように。

 

筆は鈍いですが、ちくちく書いていきますので

これからもよろしくお願いします。

コンパクトと一眼レフとミラーレスな話

こんにちは。

 

さてさてですが

ちょっとしたカメラを買うぞーとか鼻息荒くしてみると、世の中にはいろんなカメラがある事に気付きます。

迷うわけです。

 

勝手に大別すると…

・コンパクト

・ハイクラスコンパクト

・ミラーレス

・一眼レフ

個人的にはこんな感じなんですが

今回はそれぞれの違いとかを超個人的な解釈でお話してみようかと。

 

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 ーーこれはフジのミラーレスにライカのレンズです。明るいレンズとフジの優しいキラキラ記憶色が好みです。

 

 

・コンパクト

 

いわゆるコンデジです。

価格帯は1万円から4万円くらいかな。

ポケットに入るようなヤツから掌に余るものまでサイズは様々です。

基本的にレンズと本体が1つになっているものを指します。

ボディが小さい分、当然センサーも極小です。

大抵は1/2.3型あたりの米粒から豆くらいの大きさのセンサーを使っています。

得られる情報量が少ないので絵は基本のっぺり気味ですが、最近の画像技術は素晴らしいもので、後からの自動補正加工でそこそこ見れる絵を吐き出してくれます。

とはいってもやはりそれなりの絵しかできませんが、なんとなく見るぶんにはこのくらいでも十分かもですね。

 

一番の利点としてはズームが効くという点があります。

センサーの小ささはそのまま高倍率の実現しやすさにもつながりますので、小さいボディで20倍以上のズームを可能にしているものもあります。

 

個人的な評価としては

利点

・小さい

・広いズーム幅

苦手

・ボケにくい、というかボケない

・絵が拡大に耐えきれない

・暗所がザラザラ

といったところです。

 

ちなみにスマホのセンサーはこれかそれ以下のサイズです。

それで現在の画像をひねり出してるんですから大したものだと思います。

でもやっぱりセンサーの大きさは写真の肝であることは変わりませんので、「それなり」の域は出れませんけれども。

 

・ハイクラスコンパクト

なんといってもハイクラスです。

価格だって大抵5万円以上しちゃいます。

これはもうコンデジとは世界が違います。

明るい単焦点レンズと大型センサーを搭載していることが多く、しばしば一眼よりもいい絵を撮れます。

センサーは最低でも1型から、一眼レフでも使われているAPS-Cサイズからフルサイズのものを使われています。

搭載されているレンズは単焦点の明るい高性能なものが多く、ズームはあっても倍率は低いです。

 

ちゃんとボケますし、絞りからシャッタースピードなど、細かく設定しながら撮影できます。

写真を撮る、ということを楽しむならこのクラスからかなあと思います。

 

個人的な評価としては

利点

・ボケる

・レンズに最適な構造なので綺麗に撮れる

・自分の好きな撮影条件で撮影できる

・高性能なレンズとそれに適した構造を持っているため、

苦手

 ・ちょっと大きい

・ズームは苦手

・安くない

・レンズ交換できない

って感じかな…

 

 

・ミラーレス

ここからは本体とレンズが別の奴らです。

こいつらは大抵おっきなセンサーを持っています。

なので吐き出す絵に心配はいりません。

先に書いた絵作りとかで選択するといいでしょう。

ミラーレスは、見た感じ一眼レフにとても似ています。

違いはレフ部分です。

レフレクト。

反射。

そう。鏡です。

レフ部分がない。

鏡がない。

だからミラーレスといいます。

 

入ってくる光をセンサーで受けて、そのまま背面の液晶やファインダーに映し出します。

フォーカスのやり方も画像からの電子処理で行なっているものが多く、どうしても合焦、撮影までのタイムラグが発生しがちです。

センサーで感じて、変換してからファインダーとか液晶に…って感じなので、激しく動く被写体には少々向かない感じです。

ただ、構造がシンプルな分、ボディは小さくなります。

レンズとセンサーの距離が近い分、オールドレンズにも本来の画角で対応できます。

ただ最近の技術は凄いもので、オートフォーカスのスピードも一眼レフ並みになってきています。

 

個人的な評価としては

利点

・一眼レフよりも軽く小さい

・オールドレンズも使える

・当然絵も綺麗

・背面液晶で撮れる

苦手

・激しく動く被写体にはコツが必要

な感じです。

 

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 ーーこれはニコンの一眼と明るい単焦点だったかな・・・

 

 

・一眼レフ

いわゆる本命的なやつです。

こいつにいいレンズをつければ大抵の状況には対応できます。

鏡で実像をファインダーに映し出しているため、タイムラグもなく、レンズの生の効果を自覚しながら撮ることができます。

また、オートフォーカスの機構上、素早く合焦することができます。

この2つの合わせ技ならば、馬でも車でも運動会でもどんとこいです。

ただしボディは大きくなるし、オールドレンズには不向きです。

 

個人的な評価としては

利点

オートフォーカスが速くて正確

・使いやすいファインダー

・反応早い

苦手

・ボディが大きくなる

・オールドレンズが不得手

 

 

それぞれを一言で言うなら…

とりあえず大きく引き伸ばさないし、ブログくらいに使えればいいやーっていうならコンパクト

 

短焦点で綺麗に撮りたい楽しみたい!ってならハイクラスコンデジ

 

気軽に持ち運びたい!綺麗に撮りたい!オールドレンズを使いたい!時はミラーレス

 

運動会とか動き回る子供、スポーツなんかも撮りたい!もちろん綺麗に!というなら一眼レフ 

 

そんな感じでしょうか。

でも選ぶときには

①自分の好きな発色をするメーカーの中から

②目的に合わせて絞り込んでいく

って感じでいいんじゃないかなーなんて思います。

 

 

あくまで個人的な感じですので怒らないでくださいね。

 

ほいだばまた。

好みの絵作りとメーカーの話(超個人的)

こんにちは。

 

それまで画素数が多ければいいカメラなんだろ〜って勝手に思い込んでいた僕でしたが、そんなわけないて事に気づいたわけです。

 

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フジのカメラにライカのレンズです。

 

 

よく考えればその通りなんですよね。

スマホのカメラだって2,000万画素越えとか出てきてます。

カメラの機能しかないデジタル一眼でも1,000万画素台から3,000万画素台の間です。

もし画素数だけで決まるなら、10万円以上するデジカメと多機能なスマホのカメラが同じって事になっちゃいますもんね。

カメラマンがわざわざカメラ使う必要なんてなくなってきちゃいます。

 

そんなわけで今回は絵作りの話から。

 

センサーには碁盤の目のような升目状に感応素子が敷き詰められてあって、そこで光を感知しています。

ただ、フィルムと違って1つの素子は1つの色しか感知できません。

なので石松模様のように各色の素子が規則正しく並べられていて、それらの情報を総合して本来の色を予測しているわけです。

 

例えば、隣り合った赤と青の素子が同じくらい反応したらそこは紫かなっていう具合です。

 

なのでそう判断する具合がメーカーによって違うわけなのです。

プログラム次第ってわけですね。

 

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トイデジもなかなか捨てたもんじゃありません。

 

 

それぞれ撮って見て、個人的には

キヤノンさんとかニコンさんとかパナソニックさんは堅実な感じ

リコーさんとかソニーさんは独特の生命感

富士フイルムさんはキラキラ記憶色

儚く煌めくライカ

みたいなイメージがあります。

 

僕がその中で気に入っているのは富士フイルムの発色です。

これは僕の持論なのですが、僕たちは目で受けた信号を脳内で絵作りして認識しているわけなので、同じ景色でもそれぞれ違うものを見ているに違いない。そう勝手に思ってます。

なので、僕はじっくり堅実な景色もいいのですが、綺麗なものがより生き生きそこにある世界に惹かれたわけなのです。

 

息子の瞳の中のキラキラがしっとり輝いている写りに惚れてしまったわけです。

 

とは言っても好みは人それぞれですし、人生感も人それぞれなので、一通り写して感性に問うてみるのは有意義なのではないかなあと思ってます。

 

画素数とセンサーの話

こんにちは。

 

先日からカメラシリーズを書いています。

今回は初心者だった僕がハマった最初の罠、画素数とセンサーの話です。

 

前回、息子の同級生の親からもらった一眼レフの写真を見せてもらった後の話です。

あまりの違いにショックを受けた僕は、ちゃんとしたカメラを買うぞーと決心しました。

 

 

 

当時の僕は、単に画素数が大きければ綺麗なんでしょとか思ってました。

でもよく考えたら、スマホのカメラだって1,000万画素とかあるんですよね。

でもザラザラ。

でもちょっと前の800万画素の一眼レフの方が綺麗に撮れてたりします。

 

さて、何が違うんでしょうか?

 

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ーーーRicho GRの色はいいですねー。

 

 

 

 

それがセンサーサイズでした。

 

 

ちょっと乱暴に例えていきますね。

 

本当はセンサーの配列とか画像エンジンとか現像とか色々あるんですが、あえてここでは省きます。

 

センサーっていうのは、昔のカメラで言えばフィルムの事です。

レンズを通した風景は、センサーによって数値化されて画像になります。

センサーは升目になっていて、その升目の数が画素数です。

そして升目は大きい方がより多くの情報を得ることができるんです。

 

小さいセンサーに多すぎる升目があると、クッキリするかもしれませんが、得れる情報が少ないのでのっぺりしちゃうんですね。

 

かと言って大きなセンサーに少なすぎる升目だと、鮮やかな絵になるかもですが、曖昧な絵になってしまうかもしれません。

 

要はセンサーは大きいにこしたことはないけど、画像数はセンサーサイズとのバランスが大切というわけです。

 

 

そんなわけで、画素数の呪縛から逃れた次は、好みの絵作りとメーカーの話に続きます。

カメラと写真のその訳

・綺麗に撮りたいと感じたきっかけ

そもそもなんでカメラとか写真に惹かれたのかといえば…

本当によくある話なのですが、家族写真、子供写真でした。

 

このあたりカメラメーカーの狙いはバッチリだと実感する部分なのでありますが、

後にそれにしてはどうなのかしら、酷いなあと感じる部分でもあります。

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さて

生まれた子供を見たのは仕事帰りの夕方でした。

昼前にその報告を聞いてから、嬉しさや不安などでふわふわしながら辿り着いたそこにいたのは、見たこともないようなキラキラした瞳で僕を見つめ返す我が子でした。

 

ああ、かつては僕もこんな瞳を持っていたのかなあと、朝の鏡に映るボサボサ頭の呆然とした自分を思い出したものです。

 

それからしばらくはケータイで息子を撮りまくりました。

ちゃんと撮れるし、データとして残るし、全然これでいいじゃん的な感じで全く不満は感じていませんでした。

どこぞのお父さんがごついカメラを構えてパシャパシャ撮ってる姿を何か涼しい感じで眺めていたものです。

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転機が訪れたのは幼稚園に入る頃、毎月20枚のフォトブックが無料で貰えるネットサービスが始まった事です。

これはアプリ上から選択、送信、注文できるため、非常にお手軽便利でした。

 

届いたフォトブックを眺めていた時です。

…あれ?なんかブツブツがザラザラだぞ…?

なにやら暗部がブツブツでザラザラな事が気になりだしました。

過去のフォトブックを見返してみると、なるほどどれもブツブツでザラザラです。

 

これはどうしたことだろう?

黒なんて、ただのベタですから、ブツブツすることなんてないのに…

 

そんなことを思っていると、同級生の父親が一眼レフで撮ったとされる写真を目にしました。

 

…黒い…

 

ちゃんと黒いのです。

何が違うのか。

息子をちゃんと撮りたい!

ちゃんと残したい!

 

そう思って原因を調べ始めたことが、写真とカメラに傾倒するきっかけになりました。

理解が進むほど、いかに誤解が多いのか、ということが実感されました。

販売のためのレトリックにはめられている…

でもそれも理解できる部分もあるけど…

なんて思うこともしょっちゅうあります。

でもそこんところをちゃんと知っておきたい!

そんな同じ考えを持っている人はどうかお付き合いください。

 

 

そんなわけで、次回は画素数とセンサーについての話です。 

 

なんで写真とかカメラな理由

こんにちは。

 

今まで40年以上生きてきて、まったく交わることのなかったというか、むしろ平行移動しているのではないかというジャンルがありました。

 

それがカメラとか写真なわけなのですが、ここにきてメキメキ興味が出てきまして、ほんの出来心で覗いてみたのが運のつきだったみたいです。

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きっかけは

子供を綺麗に撮りたい!

家族の思い出を綺麗に残したい!

そして歳くってから縁側で眺めたい!

といったありふれた欲望でした。

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そうしたら、遅咲きのほにゃららとは昔の人も上手く言ったもので、まあそれはもう狂喜乱舞右往左往させられました。

阿鼻叫喚だったわけです。楽しくて苦しくて、切なくてキラキラな日々だったわけです。

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とはいえ僕もいい歳したおっさんな訳です。

妻も子供もいます。

電気屋さんで息子に、お父ちゃん、カメラのとこに行くとなかなか終わらないから嫌だーとか言われるわけです。

カメラよりも妖怪なんたらの不自然な赤い模様のジバ的な何かの方がいいとか言われるわけです。

初めはどうせ撮るなら綺麗に撮りたいわよねーとか言ってた妻が、そんなの買うくらいだったら家族でどこかに行きたいわーとか蔑んだ目で詰めてきます。

何より溢れ出す無限の欲望に対して、ただのおっさんの持つお金はあまりにも有限です。無力です。涙目にもなります。

そんなこんなで様々なドラマを生みながら時は過ぎ、最近やっと落ち着くところに落ち着いてみると、自分の中で色々まとまってきました。

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カメラを選ぶときにさんざん迷った事といえば

 

・いい写真を撮るのに必要なスペックって何だろう?

・一眼レフとかミラーレスとか、用途別に相応しい機材ってどれだろ?

・フィルム感度とかシャッタースピードとか露出とか、用語とかどういう事?

・画素数が多いといいカメラなの?

 などなど…

 

理解するために必死に勉強して、その弊害も体験して…

そうした流れを自分なりにまとめて残しておこうかなと思います。健忘録的に。

 

これからカメラを買おうとか、興味が出てきた人の参考になれば、これまた光栄です。